‘おいしい本’ カテゴリーのアーカイブ

『月と菓子パン』

2009 年 6 月 15 日 月曜日

石田千さんの随筆集で、なんとなく、名前と題名に魅かれて購入しました。

食べ物のこともたくさん、そのほか、居酒屋とかお風呂屋とか近所の人とか、のんびり懐かしい気持ちになる本です。

そしていちばん良かったのが、文庫版あとがきでした。著者は嵐山光三郎さんの事務所で10年以上お手伝いをしていたそうで、嵐山さんのことが書いてあります。ここがいい、とても好きです。

tukito

『小さい気持ちと小さいレシピ』

2009 年 5 月 28 日 木曜日

サブタイトルに、若いおじょうさんのための料理文集、とあります。一人暮らしをはじめた女の子むき、だけど私にも染みました。枝元なほみさんの詩のような、エッセイのような文章と、やさしい料理の紹介、それとフワフワに楽しそうな写真がたくさん載っています。

こういうスタイルの本は、どうも苦手なのも多いけど、これは別です。いろいろなことを思い出す。そして、レシピは簡単でおいしそうです。

表紙のウラのすみっこに「ここにいるよ ここにいるよ ここにいるよ」と書いてあり、枝元さんの手書きの文字は、まるっこくてすごく可愛らしい。

chiisai

豆料理4冊

2009 年 5 月 21 日 木曜日

豆を煮るのも食べるのも好きです。湯気があがってくると、あの香りが非常にうれしくなります。今日は、見ているだけでうっとりの豆料理の本を4冊。

まずは、辰巳芳子さんの『ことことふっくら豆料理』

mame1

これは豆を真剣に愛する人へ。写真も正統派です。辰巳先生の本を読むと、いつも食べることをもっと真剣に考えなければ、と思います。それでまた、料理がちゃんとおいしそうなところが偉大です。

次に、浅田峰子さんの『こんなにたくさん豆料理』

mame2

浅田先生は、私に豆の楽しさを教えてくださった恩師です。煮上がった豆は、金気がうつるから金属のお玉はダメ、木べラにしなさいと。なるほどと思い、すぐ木ベラを購入しました。

次は洋風、『豆とスープが待つ食卓』

mame3

これはなかなかいい感じの料理が満載です。家でもすぐできそうで、ちょっとおしゃれです。白いんげんとあさりの煮込みとか、ガルバンゾとオリーブの炒め物とか、豆のおかずがいっぱい! いいですね、こんな食卓。

最後は『ビーンズクッキング』。こちらももちろん洋風です。

mame4

豆料理はほんとうに世界中にあることが分かります。この本は、ニューヨークとブルックリンにあるレストランのシェフが作る料理を紹介しています。鮮やかで、華がある、堂々のメインディッシュです。

『はじめての梅干し梅漬け梅料理』

2009 年 5 月 19 日 火曜日

大正10年うまれの料理研究家・藤巻あつこさんの本。

ume

見ていると、口の中に唾液が溜まります。土用干しをする藤巻先生、とても楽しそう。

梅干しをジップロックで少しだけ漬ける方法が紹介されています。これはすばらしい。今年の目標ができました。

今年こそ!

『記憶のスパイス』

2009 年 5 月 18 日 月曜日

料理家の高山なおみさんがつくった料理を、写真家の齋藤圭吾さんが撮影した本。それぞれに、高山さんの詩のような、エッセイのような文章がついている。

kokuno

写真が、ふつうの家の食卓とか、旅先の食堂とか、縁側の新聞紙の上みたいな感じがして面白い。タイトルどおり、記憶のなかにある風景に見える。

もう長いこと食べていないけど、記憶に浮かんでくる料理を考えてみた。

ミートソースのスパゲッティ、サケのフライ、鶏のあし(ただの塩焼きだったのかな?)、豚肉とネギの炒め物、油揚げの肉詰め…懐かしい。ちゃんと同じに作れるかな。今度、作ってみよう。

『ぐりとぐらのおきゃくさま』

2009 年 5 月 11 日 月曜日

おなじみのロングセラー絵本、ぐりとぐらシリーズ。
ぐりとぐらのおきゃくさま

このお話にでてくるカステラは、子どものあこがれです。

森の動物がみんなで、まっきいろのカステラを食べているラストシーンは、もうたまりません。
これを「おいしい本」で紹介するのは、ちょと違反行為かなあ。

高橋みどり『酒のさかな』

2009 年 4 月 24 日 金曜日

最近、居酒屋メニューみたいな、手軽なおつまみの本が売れているようだけれども、私はこちらの方が好きです。

断然にかっこいいので。

sakeno_sakana

スタイリストで、食べることが好きで、お酒も大好きという高橋みどりさん著。題名そのもの、酒の肴がたくさん載っている。「にぼし」というお店を30年くらいやっている船田キミエさんのレシピを、高橋さんがおそわって書いた本。

料理の本だけど、できあがり写真がない。
すべてイラストで、しかもほぼ白黒。でも、すごくよくわかる。

「この組み合わせ、今度やってみよう」と思う。「おー簡単!」とも思う。

たとえば、「はる」の章には、このような料理が並ぶ。

・ふきのとう味噌
・新じゃがのキンピラ
・トマトとじゃこのサラダ
・桜鯛の塩煮
・新筍と絹厚揚げの炊きあわせ
・ボイルセロリのおかかあえ

料理名だけで、もういい雰囲気。

いちばん魅かれたのは、「お酒のしめに」の章にある「のりすい」

だし汁に酒少々としょうゆを垂らしてガンガンに温め、お椀にちぎったのりとショウガを入れて、汁を注ぐだけ。

おいしそーう。


『夜中にジャムを煮る』

2009 年 4 月 12 日 日曜日

夜おそくなってから、ジャムを煮るのはとても楽しい。
煮豆も、くんせい卵も、昆布の佃煮も。台所に漂う香りに、じーんと喜びを感じる。

平松洋子さんのエッセイ『夜中にジャムを煮る』は、この題名に魅かれて読んだ本です。

夜中にジャムを煮る

表題のほか、台所、食、旅、たべものにまつわるエッセイが17本。
なるほどの話がいっぱいです。

『ぼくら豆物語 ぼくたち地豆はこうしてやってきた』

2009 年 4 月 10 日 金曜日

北見市の近くにある遠軽町の長谷川商店さんでは、地元で昔から作られている「地豆」の販売をしています。地豆は、その土地に暮らす人たちが、家族のために大切に作り続けてきたお豆さんで、おいしくて、たくましくて、美しい。

その長谷川商店の清美さんが作った、とても楽しい本がこれ。

「ぼくら豆物語」

豆たちがどこから来て、どうやって育って、食べられるかが、お話になっています。

お豆のふろく

うれしいのは、最後についている「お豆の種」。
これを植えると、豆がなります!

幸田文『台所のおと』

2009 年 4 月 6 日 月曜日

幸田文の短編集。
タイトルにある『台所のおと』が、最初に収められている。

『台所のおと』

『台所のおと』

はじめて文章を書く職場に入ったとき、仕事のいろはを教えてくださったかたから、「しばらくは、幸田文以外の本は禁止」といわれた。

文にリズムがあって、美しい。読みやすくて、気っぷがいい。
そういう文章の楽しさを、私の上司は教えたかったのだろう。幸田文ばっかりを読んでしばらく過ごした。それで、幸田文みたいにはならなかったけれど、それからすっかりファンになった。

なかでも『台所のおと』は、何度も読みたくなる。何度読んでも、みずみずしい印象が残る。台所で、水をしゃっと出しながら青菜の下ごしらえをする音、クワイを油で揚げる音。
いい音をさせるように、なりたいものです。